着物保管
着物保管
和服(着物)
着物は私達が普段着ている洋服に対する言葉として和服=着物として用いられることが多く、普通着物といえば長着を指し、長着{振袖(ふりそで)・留袖(とめそで)}、羽織、帯、袴、襦袢、等々を称して和服といいます。
着物の管理・保管
着物を脱いだ後の管理は……
- 着物をハンガーにかける
袖を広げた状態でハンガーにかけることで、しわを伸ばすことができます。 - 風通しの良い日陰に干す
日陰に干すことで体温・湿気が着物から抜けます。最低でも1年に1度は虫干しをしましょう。
7月下旬~8月下旬の晴天が2日以上続いた時のAM10:00~PM3:00の間に2日に分けて裏・表と干すと非常に良いです。 - 上前・袖口(そでぐち)・衿(えり)・裾(すそ)を中心に汚れの確認
汚れやシミなどがあれば専門店等にご相談下さい。汗ジミは最初目には見えませんが、時間が経つと黄ばみとなって浮き上がり、取れないシミ・汚れになります。
油性の汚れや取れそうにないシミ・ひどく汗をかいた場合は汗抜き、または丸洗いをしたほうが良いので早めに専門店へ持って行くことをお勧めします。 - アイロンをかける
アイロンをかける場合は必ず“あて布”をして下さい。130~150度程で軽くかけて下さい。
金箔・金糸・銀糸の上にアイロンをかけると変色したり、痛んだりすることがありますので注意して下さい。
着物のたたみ方
着物の名称
1. 前身ごろを整える
2. 衽と衿を折って上前身頃を重ねる
3. 衿下、衿をそれぞれ合わせ、前身頃のわきを手前のわきに重ねる
4. 袖を身頃の上に重ねる
5. 身頃の裾を袖の上に重ねる
6. 右袖を背の部分に重ねる
7. できあがり
着物用防虫剤について
- 絹はウールほどには虫には食われませんが、シミなどが付いている所の部分は虫を寄せる原因となります。防虫剤を入れるなら必ず1種類にして下さい。
- 2種類以上を同時に使うとガスとガスがぶつかって化学変化を起こし、染色を変化させたりシミができて取れません。
- 防虫剤の種類を変えるときは、必ず前の物の残留臭気が消えてからご使用下さい。
- 必ず用途に合った防虫剤を使い、説明書を読むようにしましょう。
豆知識:新聞のインクには防虫効果があるのでタンスの下に新聞紙を敷くだけでも防虫効果が生まれます。